フルアクティブサスペンション

カテゴリ: 新幹線・車両技術

車両の揺れをセンサーで検知し、その揺れを打ち消すような力をアクチュエーターで発生させることで、乗り心地を劇的に向上させる装置です。 新幹線や一部の在来線特急など、高速走行を行う車両に搭載されており、左右の振動を効果的に低減させます。

AIによる「揺れの先読み」制御

従来のサスペンションは、揺れを検知してから反応するフィードバック制御が主でしたが、最新のシステムではAIを活用したフィードフォワード制御が導入されています。 これは、GPSによる正確な走行位置情報と、過去の線路データ(カーブの曲率や継ぎ目の位置)を照らし合わせ、「あと50メートル先で右に揺れるから、今から左に力をかけておこう」とAIが先回りして制御する技術です。 これにより、トンネル突入時の衝撃や、急カーブ通過時の遠心力をほぼ感じさせないレベルまで低減することに成功しています。 車内でパソコン作業をしていてもキーボードを叩く手がブレないのは、この見えない技術のおかげです。

コストと導入の課題

非常に高性能なシステムですが、導入コストとメンテナンスの手間がかかるのが難点です。 そのため、すべての車両に搭載されるわけではなく、新幹線のグリーン車やグランクラス、一部の高級特急車両などに限定されることが多いです。 「同じ特急料金を払っているのに、乗る車両によって揺れが全然違う」という現象は、この装置の有無による場合があります。乗り物酔いしやすい人は、フルアクティブサスペンション搭載車両を選ぶのが賢い選択です。

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