ドクターイエロー

カテゴリ: 新幹線・車両技術

ドクターイエローは、新幹線区間において線路の歪みや架線の状態などを検測しながら走行する事業用車両の愛称です。 正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」です。 車体が黄色いことから「見ると幸せになれる」という都市伝説も生まれ、鉄道ファンのみならず一般の人々からも高い人気を誇ります。 老朽化に伴い、引退が発表されています。

検測のデジタル化と引退の理由

なぜドクターイエローは引退するのでしょうか?それは、検測技術の進化に関係しています。 かつては専用の車両を走らせて物理的にチェックする必要がありましたが、現在は営業用車両(N700Sなど)に搭載された小型センサーとAI解析により、日々の運行中にリアルタイムで線路の状態を監視できるようになりました。 これを「営業車検測」と呼びます。AIが微細な振動データから数ヶ月先の劣化予測を行うことで、より効率的なメンテナンス(CBM:予知保全)が可能になったのです。 ドクターイエローの引退は寂しいニュースですが、それは日本の鉄道保守技術が次のステージへ進んだ証でもあります。

目撃情報の共有と混乱

ドクターイエローの走行ダイヤは非公開ですが、SNS上では「目撃情報」がリアルタイムで共有され、一種のイベント化しています。 しかし、誤った情報が拡散され、駅のホームにファンが殺到して危険な状態になったり、一般の利用者の通行を妨げたりするトラブルも起きています。 「幸せの黄色い新幹線」を楽しむためにも、マナーを守った撮影や見学が求められています。

関連キーワード

,,,